ブリスベンとその郊外での過ごし方~1週間編

Itinerary

By Chelsea Tromans

ブリスベンは良くある観光地への玄関口の都市ではありません。ブリスベンに1週間滞在すれば、そののんびりとした魅力、類まれな料理に多様な周辺地域に驚くと思いますよ。

滞在中の1分1秒を無駄にしないために、1週間の日程をびっしりにしてみませんか。おすすめは何といっても、素晴らしい食事、芸術、文化に、新鮮な空気と自然の美しさ、島への小旅行、オーストラリアならではの動物たちとの遭遇です。

ここでは、ブリスベンと郊外での1週間の過ごし方をご紹介します。

Day 1: ふりそそぐ太陽の下でのカルチャー体験|Sunshine culture

午前

まずブリスベン空港に到着したら、ブリスベンの街の中心部へは車で30分ほど。いよいよクイーンズランド州の州都での1週間の旅が始まります。

ブリスベンのおすすめホテルの1軒にチェックインしたら、市内を流れるブリスベン川を航行する公共交通フェリー、シティ・キャット(CityCat)を利用してみましょう。市内ではいちばんお手頃な移動手段ですよ!2時間乗り放題券が5.6豪ドルです。またはもう少しゆっくりのシティ・ホッパー(CityHopper)なら乗り降り自由で無料ですよ。

街中でビーチを楽しむなら、サウスバンクです。シティ・キャットのサウスバンクで下船すれば、街を見渡せる17ヘクタールのパークランドが広がっています。詳しくはこちら。また金曜日の夜から日曜日の午後にかけて、コレクティブ・マーケットが開かれ、地元の芸術作品や手工芸品、ファッション、ビンテージの洋服に食べ物の露店が軒を連ねます。

太陽の日差しを避け、クーラーの効いた涼しいところというなら、クイーンズランド州立美術館と近代美術館が良いですよ。オーストラリアの近代、現代美術に浸ってみませんか。

午後

Photo by @jenniferat58

エンポリウム・ホテルのルーフトップバー、ザ・テラスは、晴れた午後のひとときを過ごすベストスポット。ブリスベンのベストビューが望めるポイントはほかにもありますよ。

ブリスベンで芸術、文化?と思っているあなた。ブリスベンには、クイーンズランド・シアター・カンパニー、クイーンズランド・バレー団、クイーンズランド・シンフォニー・オーケストラ、オペラ・クイーンズランドが所属する州立のパフォーミング・アーツ・センターもあるんです。同センターでは、一年を通して、サーカス・ショーからブロードウェイのミュージカルまでさまざまなショーが演じられているので、ぜひ事前の予約をしてからお越しください。

暗くなったら、おいしいレストランやナイトライフが楽しめる路地裏フィッシュ・レーンへ。

Day 2: おしゃれに都会気分|City slickin’

午前

晴れた一日には、ショッピングに隠れた路地裏巡り、ブリスベンの中心部の散策をしてみましょう。

まずはクイーン・ストリート・モールからスタートです。街の中心にあり、シャネル、サンローラン、ルイヴィトンなどの世界的ブランドからAje、Alice McCall、Camilla、Sass & Bideなどのオーストラリアのデザイナーまで700軒以上の店舗が集まる通りです。

歩き続けた後、少し休憩するなら、近くの路地裏にひっそりと、美味しいコーヒーに食事が楽しめるカフェがあるんです。バーネット・レーンにある、カロリー控えめのオーガニック・メニューが人気のFelix for Goodnessはどうですか。

次は違った目線から街を見られるシティ・ホールの上に昇って、ブリスベンの時計塔ツアーに参加してみましょう。無料です!

午後

Photo by @thesoulecho via @thepicnicco_ and @christiesutherl

夕暮れになったらシティ・キャットでカンガルーポイントへ。夕陽に映える街のビル群を川越しに眺められるブリスベンのベスト・ビューポイントです。もっとアクティブに、というあなたには、リバーライフのアブセイリングをおすすめします。崖を降りるスリルを味わいながら、街の絶景を楽しめますよ。

ファーム・トゥ・テーブルの夕食にはランバーツ(Lamberts)へ行ってみませんか。モダン・オーストラリアン料理の旬のメニューで見た目と共に楽しませてくれます。シーフードが良いなら、カンガルーポイントのワン・フィッシュ・トゥー・フィッシュ(One Fish Two Fish)はどうでしょうか。良くあるフィッシュ&チップスのお店よりももっと良い感じのレストランです。

Day 3: ストラッドブローク島&ブリスベン市内|To Straddie and back

午前

ブリスベン旅行を予約した際にはおそらく気づいていなかったと思いますが、実はブリスベンの沖合にはフェリーで25分ほどのところにノース・ストラッドブローク島があるんです。地元ではストラディー(Straddie)、ミンジェリバ(Minjerribah)などと呼ばれていて、非日常体験が出来る人気のスポットです。

潮風に吹かれながら、島内の絶景ウォークが楽しめるノース・ゴージ・ウォーク(North Gorge Walk)を歩けば、海中のイルカやマンタ、ウミガメを見つけることも出来ます。涼しい時期であれば、北上するクジラに遭遇することも。

途中、ポイント・ルックアウトにあるオセアニック・ジェラティ・バー(Oceanic Gelati Bar)で手作りのイタリアン・アイスクリームで一休みをしたら、通りを渡って崖の上から波のうねりを目の前に見られるスポットへ。

次は、ユーカリオイルが染み出ているブラウン・レイクへ行ってみましょう。ここは、地元のクアンダムーカ族の人々にとって神聖な場所でもあります。この日は、カヤッキングをしたり、湖畔の木陰で休んだり、泳ぐなら、人けのないフレンチマン・ビーチやシリンダー・ビーチに行って思いのまま時間を過ごしてください。

午後

長時間にわたる島での楽しい滞在の後なので、夜は美味しいけれど少し控えめな食事が良いかもしれません。であれば、ストーリーブリッジの下にあるブリスベン川沿いのハワード・スミス・ワーフはどうでしょうか。さまざまな飲食店が集まる地元のグルメ達に人気のスポットです。

ビール醸造所兼食事が出来るパブのフェロンズ(Felons)、カクテルが楽しめるほか、モートン・ベイ・バグのロールパンもいただけるおしゃれなミスター・パーシバル(Mr Percivals)、シドニーの有名なザ・アポロのオーナーが手掛けたギリシャ料理のグレカ(GRECA)などがあります。または、買ってきたものでウォーターフロントのピクニックも楽しめますよ。

Day 4: 違った景色を求めて|A change of scenery

午前

郊外にある緑を楽しむなら、シーニック・リムがいちばんです。ブリスベンからはわずか1時間半のドライブで、南西へ向かって進んでラミントン国立公園へ。内陸部へ入る前に、ブリスベンの人気のコーヒーショップでコーヒーをテイクアウトしましょう。バックミラーに映る街の景色が遠くなったら、車の窓を開けて外の新鮮な空気を吸込みながら、世界遺産にも登録されている緑生い茂る雨林に入り込むと、別世界にいる気分になりますよ。

歴史のあるカナングラの街を抜けると、オライリーズ・グリーン・マウンテンへと続きます。ここでは、オライリーズ・レインフォレスト・リトリートからモラン滝までの4.6キロのウォーキング周遊コースを歩いたり、ツリー・トップ・ウォークで雨林の林冠を眺めたり、ロスト・ワールド・スパのトリートメントでは、静寂の中の平穏な時間と周辺の美しい景色を楽しめます。

そろそろブリスベンへ戻ることを考えていませんか。でもまだ大丈夫です。風光明媚なタンボリンーラミントンの周遊ルートをタンボリン・マウンテン方面へ進むと、メインストリートにあるスパイス・オブ・ライフ・カフェ&デリ(Spice of Life Café & Deli)で食事をしたり、アクティブに大胆なことに挑戦するなら、ハンググライドで山を下りることも出来ますよ。ほかには、デジタルデトックスな時間を満喫するなら、マウント・タンボリン国立公園の近くで母なる自然を背景にピクニックはいかがでしょう。

午後

Nightfall Wilderness Camp 2019 Photo by Lauren Bullen (@gypsea_lust)

もう少しここに滞在するなら、グランピングがおすすめです。中でもラミントン国立公園にあるナイトフォールのエコ・グランピング・テントでの宿泊がおすすめです。地元のオーガニック食材を使ったメニューに、オーガニック・コットンと有機栽培のオーストラリアン・ウールでベッドメーキングされたキングベッド、そばにはクリスマス・クリークの小川が流れていて、自然感満載ながらもラグジュアリーさのある空間で、星空の下、宿泊出来ますよ。

Day 5: 地元ブリスベンの住民になりきって|Feel like a local

午前

今日は、あまり知られていないブリスベンを探索して、地元のライフスタイルを味わってみましょう。

まず、ニューステッドにあるインダストリー・ビーンズ(Industry Beans)へ行きましょう。このお店はかなりコーヒーにこだわっていて、自社でコーヒーを温室栽培までしています。ブランチ・メニューの目玉はオーストラリア原産の材料を使った、コーヒーキャビア乗せのフルーツ盛りワトルシードのライスクリスプ添え。寝坊して10時過ぎに朝食と一緒にエスプレッソ・マティーニを注文しても、その時間ならだれも驚かないですよ。

インダストリー・ビーンズから徒歩で10分ほど行くと、ブリスベンのおすすめウォーキング&サイクリング・ルートのスタート地点があります。ブリスベン川に沿って、テナリフにある高級住宅街のバーノン・テラスからフォーティテュード・バレーにあるジェームス・ストリートまで続くルート。

途中の緑豊かなニューファームにあるニューファーム・パークは人気のピクニック・スポット。ニューファーム・デリで美味しそうな料理を買ってきて、紫色のジャカランダが咲き誇る木の木陰を見つけましょう。一杯飲むなら、もう少し先にあるブリスベン・パワーハウスへ。この歴史的な建物の1階にあるマリー・ミーズ(Mary Mea’s)は、バリスティック、スリップストリーム、グリーン・ベーコンなどブリスベンの地ビールのメニューが豊富で、川の景色を見渡しながらゆっくりとくつろげるお店です。

午後

リバーウォークを最後まで歩くと、ブリスベンのおしゃれスポットとして有名なジェームス・ストリートに到着します。ここには、ショッピングの後に、ちょっと一杯できるような洗練されたお店が何軒もあります。カクテルメニューが自慢のカライル・ホテルのロビーバー、地元の常連客でいつも賑わっているジェラルド・バーなどなど。

少し変わったナイトスポットなら、1871年に建てられた劇場でのオペラはどうですか。州の遺産にも登録されているスプリング・ヒル貯水池でアンダーグラウンド・オペラ・カンパニーによる舞台が繰り広げられます。1962年まで街の給水用に使われていた窪地をうまく利用した音響効果を聴いてみてください。

または星空の下で映画なんてどうでしょう。ローマ・ストリート・パークランドで夏の間だけ設置されるムーンライト・シネマで、最新映画やカルト映画などが上映されます。お弁当を持参したり、近くのお店でドリンクや食べ物を買ってきても良いですね。

Day 6: シュノーケリング&ストリートフード|Snorkelling and street food

AM

朝からフェリーに乗って、世界で3番目に大きな砂の島、モートン島を目指しましょう。ブリスベンの港からおよそ1時間半の船旅です。

島では、ビーチのすぐそばに15隻の船が沈められている人気のダイビングスポットがあります。シュノーケリング以外にも、島内にあるタンガルーマ・アイランド・リゾートが運営するタンガツアーでセグウェイに乗って島内巡りも出来ますよ。砂丘で砂滑りといった砂の島ならではのアクティビティもお忘れなく。

日帰りではなく、もっとゆっくり滞在するなら島内に宿泊することも出来ます。モデルコースはこちら

午後

最終日の夜は、とっておきの場所で食事をしましょう。輸送コンテナを改造した屋台が集まるイート・ストリート・ノースショアなら、さまざまな国の料理が楽しめるほか、カクテルにデザートも。料理人の発想でオーストラリアの昔からの棒アイスをレベルアップさせた、クロワッサンドーナッツで包まれたゴールデン・ゲイタイムのアイスクリームもありますよ。

Day 7: 街の全景&野生動物との遭遇|Panoramic views and wildlife encounters

午前

早起きは三文の徳。パッと起きて、マウント・クーサに登って朝日に輝くブリスベンの街を見渡してみましょう。またこの山の周辺には1,500ヘクタールを超えるユーカリの森が広がっていて、ピクニックが出来るエリアや、小川や滝が見られるスポット、31キロ以上のウォーキング・ルートなど、いろいろと散策が出来ます。このエリアでの過ごし方についてはこちらをご覧ください。

午後

オーストラリアの固有動物に会うために、車で2時間掛けてサンシャインコーストにあるオーストラリア・ズーまで行かなくも、ブリスベンの西にある郊外にあるローンパイン・コアラ・サンクチュアリーで会えますよ。世界最古で最大の頭数を抱えるコアラ保護区です。ここではコアラの抱っこはもちろん、カンガルーの餌付け、なかなか見つけられないカモノハシとの遭遇、餌付けタイムに集まってくる野生のカラフルなロリキートに囲まれたり、触れ合い方はいろいろ。動物園の飼育員1日体験や、ディンゴ、猛禽類、コアラなどの舞台裏ツアーもあります。

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