ケアンズでラグジュアリー滞在

ここのサンセットの雰囲気を目の当たりにすれば、ケアンズでの滞在にハッピーアワーがキーポイントなのもうなずけるはずです。夕暮れの陽を浴びながら、海風がそよぐ「ソルト・ハウス」でアペリティフを一杯。お祝いの乾杯をするなら、海を望むこのレストランがいちばん。しかも個室を予約すれば、好きなように楽しむことも。

さらにレベルアップして、ケアンズでも特に評判のレストランを、というあなたには「タマリンド」がおすすめです。リーフホテル・カジノ内に、目立たずにひっそりとある「タマリンド」では、星付きレストランならではの体験が出来ます。常に変わらない 礼儀正しいサービスに、パリっとアイロンのかかったテーブルクロス、控えめの照明、そして地元の食材を使った斬新なアジアン・フュージョンの料理。ワインとペアリングのテイスティングセットメニューをたのめば、大切なパーティーもこの上ないものに。

ほかにも思い出に残るような食事をするなら、「ダンディーズ＠ケアンズ・アクアリウム」もおすすめです。店内には、オーストラリア国内でもレストランにあるものとしては最大の7万リットルの水槽があり、さまざまな海洋生物が泳ぐ姿を背景に、エグゼクティブ・シェフのウォート氏が作り出す地元食材のメニューが楽しめます。

ビーチを見ながらの食事が優雅だわ～、という方は「ヌーヌー」へどうぞ。ケアンズの北にあるこのエリアでは、ヤシの木が並ぶビーチが目の前に広がる景色を見ながら食事が出来る、ケアンズ＆グレートバリアリーフ地域のおすすめレストランの1軒です。ここの料理は地元の旬の食材を使ったモダン・キュイジーヌで、お皿に盛られた料理を見れば、その質の高さと洗練さがすぐに分かります。「ヌーヌー」のオーナー兼シェフのニック・ホロウェイ氏は、この地域のレストラン業界でもパイオニア的な存在で、多くの人がこのレストランを求めてこの地を訪れるほどです。ここでは毎日朝食をいただくことも出来ますよ。

少し郊外でランチを楽しむなら、ケアンズの街から北に車で50分のところにある「オークス・キッチン＆ガーデン（Oaks Kitchen & Garden）」はいかがでしょうか。オーク・ビーチを囲むように生い茂る緑の中に佇むとてもユニークな体験が出来る、地元でも人気のスポットです。お料理は、メルボルンの有名レストラン「ログレイン」（東京にも支店があるんです）にいたシェフのベン・ワラス氏による感動的な東南アジアのメニュー。シェフが目の前で調理をしてくれるシェフズ・テーブル・エクスペリエンスで優雅なひと時を。毎週木、金、土曜日のランチにオープンしていて、シェフ自身が栽培しているオーガニックガーデンで採れた旬の食材を使ったテイスティングセットメニューをいただきます。

ほかにケアンズでのファインダイニングなら、街中にあるフランス料理の「セボン」や、オーストラリア原産の摘んできた食材を使用した見事な料理で人気の海沿いにある「オカー・レストラン」などもありますよ。

Retreat

ラグジュアリー感を味わうのは、もちろん、足を投げ出して横になるだけはなく、ビーチの砂に裸足で踏みしめてひんやりと感じるのも優雅な気分になるものですよね。ヨガが好きな方なら「ハーティグ・ヨガ（Hartig Yoga）」のプライベート・クラスを受けて無心になったり、ミッションビーチにある「コア・ライフ・ヨガ（Core Life Yoga）」でリラックスしたりするのもおすすめです。

ケアンズの美しい自然を体感するにはヘリコプターも良いですよ。日曜日の午後に「GBRヘリコプター」や「ノーチラス・アビエーション」のヘリツアーでグレートバリアリーフに浮かぶ砂州を訪れて、自分だけの小島で水平線に沈む夕日を見ながらシャンパンを一口飲めば、ストレス発散、非日常的な体験が出来ます。

ヘリコプターをチャーターして、グレートバリアリーフや鬱蒼と生い茂る熱帯雨林を上空から眺めるのもぜいたくな体験ですよね。プライベートの熱気球ツアーでは、夜が明ける中、アサ―トン高原の上空を遊覧し、着陸後にはビーチでスパークリングワイン付きの朝食を優雅に楽しむことも出来ます。

一方、グレートバリアリーフでは上空、海上、海中とあらゆる体験が出来ます。スーパーヨットを自分で操縦したり、ボートをチャーターしたりと、グレートバリアリーフの楽しみ方はさまざま。

「スーパーヨット・グループ（Super Yacht Club）」なら、ヨットの左舷まで行けばグレートバリアリーフの航海に連れて行ってくれますよ。もう少し小さくてラグジュアリー感のある船なら、「ケアンズ・チャーター・ボート（Cairns Charter Boat Company）」の61フィートの美しい「ウォリアー（Warrior）」でのクルーズや、「パッションズ・オブ・パラダイス」の47フィートの新しい船「アルーア（Allure）」をチャーターして、日帰りから2週間までシュノーケリング、ダイビング、島巡りに釣りと何でも楽しめます。

もっと海深くでの探索なら、リブアボードで星空の下で宿泊しながらダイビングが出来ます。

陸に戻って来たら、砂を払い落として、パームコーブにあるデイスパでトリートメントを受けてみませんか。ただ何軒もあるので、どのスパを選ぶか迷ってしまうかもしれませんが、「ペッパーズ・ビーチ・クラブ＆スパ」、「ザ・アラマンダ・スパ」、「ヴィ・デイ・スパ（Vie Day Spa）」などがおすすめです。

Relax

海を望むケアンズの街では、眺めの良い客室はすぐに見つかります。エスプラネード通り沿いにあるアパートメントタイプの「ビジョン」やブティックタイプの「201レイク・ストリート」などのほか、街中のホテルでもショッピングエリアがすぐ近く、しかも免税です。

ケアンズ＆グレートバリアリーフ地域の高級ホテルをお探しの方には、クリスタルブルック・コレクション・グループの「ベイリー」、「ライリー」、そして最近オープンした「フリン」ならどれもモダンで、おすすめです。それぞれのホテルに特徴があり異なるのですが、いずれも遊び心に飛んでいながら洗練されていて、作り立てのマティーニがすぐに飲めたりもします。

エスプラネード通り沿いにあるライリーのプールでのんびりと日中を過ごして、「エレメ・デイ・スパ」でトリートメントの後は、シックなルーフトップバー「ロッコ」で夕暮れの一杯をどうぞ。それから、こちらのホテルではペーパーレス・チェックインを導入しているほか、リサイクルの木製ルームキーを使用したり、館内レストランでプラスティックボトルの飲料水、ストローを使用しない、などの環境を保護するサービスであふれています。

海を見渡せる素晴らしい景色の「シーベル・ハーバー・ライツ（Sebel Harbour Lights）」は、キチネット、リビング、洗濯機、ダイニングルームが備わった広々としたアパートメントタイプのホテルで、家族連れでもゆったりと泊まれます。

カクテル片手に、プールサイドで横になるのが好きな方は、パームコーブですね。ビーチ、海、風になびくヤシの木が並ぶビーチで自分だけの場所が見つかります。またケアンズの北に連なるノーザン・ビーチはウェディングやハネムーン向けのエリアで、スパやおしゃれなスイートルームが多くあります。グレートバリアリーフや熱帯雨林への日帰りツアーにも便利なのも良いですね。

「アラマンダ」のプライベートプールに潜ったり、「プルマン・シーテンプル・リゾート＆スパ（Pullman Palm Cove Sea Temple Resort & Spa）」ではプライベートアクセスを通ってビーチに行ったり、プライベートのルーフトップ・スパでトリートメントを受けたりと贅沢三昧も。

さらに北にもラグジュアリーなホテルがあります。ポートダグラスやデインツリーへ行く途中にある「タラ・ビーチ・ネイチャー・リザーブ」です。ケアンズとポートダグラスの中間にあって、サンゴの海コーラル・シーを見下ろす145エーカーの緑生い茂る敷地に建つ、このデラックスタイプのエコ・リゾートでは、ネイチャーウォーク、星空観察、地元専門家のトークショーなど、心身ともに自然に浸ることが出来ます。見渡す限りの輝く海を見ながらの「オスプレイズ・レストラン」での食事もここならではの体験です。

街の喧騒から完全に離れた、ラグジュアリーな場所を求めるなら、ケアンズからヘリコプターで行く「ベダラ」、「フィッツロイ」、「リザード」のグレートバリアリーフに浮かぶアイランド・リゾートですね。

海から離れて内陸のアウトバックを目指すなら、28,000ヘクタールの広大な敷地にラグジュアリー・ロッジの「マウント・マリガン・ロッジ」があります。ケアンズからヘリコプターでの35分も、途中デインツリーの熱帯雨林や緑生い茂るアサ―トン高原、マウント・マリガンを囲む起伏にとんだ地形を上空から眺めていればあっという間。4輪駆動であれば3時間ほどで行けますが、雨期はヘリコプターがおすすめです。

到着後は、ユニークな体験が目白押しです。羊追いの体験や、星空の下でペアリングワインと共に７コースのディナーに舌鼓を打ったり、木造のサンセット・バーで、沈む太陽が崖に反射する景色を見ながら夕暮れの一杯を楽しんだり。客室に戻ると、暖炉に薪が燃えていて、デッキにはなまこ板の水槽を改造した浴槽があったりと、非日常体験をするにはもってこいです。