1度は訪れてほしい砂の島「ガリ」

Guide

Jack Fukushima

By Jack Fukushima

オーストラリア・K’gari/ガリ(旧フレーザー島):世界で一番大きな砂だけで形成された宝石のような島の魅力に迷い込んできました。そこには非日常と呼ぶにふさわしい体験と自然が待っていました。

フレーザー島がK’gariとして知られるようになったのは、2014年に先住民の要望を受けての変更でした。K'gariとは彼らの言葉で「楽園」や「天国」を指し、島の自然や文化的な重要性をより正確に表現しています。

変更の背景には、アボリジナル文化と歴史に対する尊重があります。K’gariは彼らにとって歴史的で聖なる場所であり、この名前変更は先住民の言葉と文化の尊重と共に、観光地としての認識を進化させるための一環となっているそうです。

【Day 1: ハービーベイを出発してK’gari/ガリ(フレーザー島)へ】

©Jack Fukushima

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ハービーベイからのフェリーに乗るためにリバーヘッズにあるキングフィッシャーベイメインランドレセプションでチェックインします。荷物も預けることができるので手ぶらで乗船できます。ゲート付き駐車場もあるので安心してレンタカーも置いていけます。

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チェックインが終わると無料バスで船着場まで移動し、フェリーに乗ったらキングフィッシャーベイに向けて出発です。どんどんクリアになってくる青い海に圧倒され、旅の幕開けを感じることができます。

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キングフィッシャーベイの桟橋に到着するとリゾート送迎用の電気自動車が迎えてくれます。アトラクション気分で非日常に足を踏み入れたことを実感します。

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到着後はプロフェッショナルでフレンドリーなスタッフが対応してくれ、お部屋の準備が整っていればチェックイン後すぐにお部屋に入室できました。

キングフィッシャーベイリゾートは、フレーザー島での滞在を極上の体験に変えてくれるオアシスです。自然に溶け込んだ設計が、ゲストに贅沢なくつろぎ空間を提供してます。

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リゾートの庭園に囲まれたプライベートなコテージは、モダンでありながらも自然に溶け込むようなデザインが特徴です。部屋からは美しい海と庭園の眺望が広がり日没はまるで絵画のような美しさでした。 キングフィッシャーベイリゾートでは施設と自然が調和し贅沢な時間が流れています。プールではアドベンチャーな旅から戻った人々がビールを飲みながらのんびりと過ごしていましたが、自然を満喫したいのでレセプションでもらったリゾート周辺の地図を片手にトレッキングに出かけました。

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フレーザー島にはオーストラリア固有の野犬のようなディンゴが住んでおり、リゾート施設内に入らないように周囲に柵が張られていました。トレッキングコースに出るためにはこの柵を越えるためのゲートがいくつかありました。

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オーストラリアならではの木々を抜けてのトレッキングは何よりも心をリフレッシュさせてくれる体験でした。

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トレッキングの先で出会える古いマッケンジー桟橋はあまり人が訪れないようで足跡のない砂浜が広がっていました。この古い桟橋は歴史的な雰囲気に包まれており過去人間がこの地を開拓しようとした歴史を垣間見て盛者必衰を感じました。

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夕方になると桟橋にあるバーで夕陽を眺めながらエビとスパークリングワインで乾杯することができます。事前予約必須なので到着時に席を押さえメニューも注文してください。

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リゾート内にはいくつかレストランがありますが選択肢も少ないので、ここでも早めに予約を入れることをオススメします。

【Day 2: ビューティスポットツアーとディンゴの出会い】

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リゾートでの贅沢な朝食の後、持参した保温水筒にコーヒーを入れ4WDのバスでフレーザー島を探索するビューティースポットツアーに参加しました。

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島唯一のスーパーマーケット前で集合して4WDバスに乗り込みます。

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リゾート周りのトレッキングコースでは出会えなかったディンゴにツアー中遭遇する瞬間がありました。ディンゴは島の象徴であり、彼らの歴史的背景や役割について学びました。彼らの生態や保護の取り組みについても知ることができ、島の自然環境への尊重が深まりました。

ビューティースポットツアーのハイライト

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【レイク・マッケンジー】

朝一で訪れたレイク・マッケンジーは、透明度抜群で海水では見たことがない淡いブルーの湖でした。シリカサンドの真っ白な砂浜が広がり、クリアな水面に映る美しい景色は他にはない美しさでした。

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泳いでみると浮かんでいるような感覚に包まれ、まるで絵画のような風景に息をのむ思いでした。

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周囲の緑豊かな植物や湖畔に広がる木陰が白いキャンバスに映し出されます。この贅沢な景色の中で、静寂と自然の調和を感じることができました。

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湖に浸かると、まるで液体の絹のような水に包まれる感覚で、水から上がってもティーツリー成分の効果で肌がなめらかな状態が続きました。

レイク・マッケンジーはフレーザー島の至宝であり、その神秘的な美しさは一度訪れたら忘れることができない場所でした。太陽が順光で水面を照らす午前中は、まるで魔法がかかったような空間が広がり美のオアシスに心を奪われました。

【座礁船マヒノ(Maheno Shipwreck)】

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フレーザー島の東海岸に座礁した船、マヒノ号は歴史的な船舶の名残を見ることができます。錆びついた船体が幻想的な雰囲気を醸し出し最高の写真撮影スポットでした。

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フレーザー島の東岸に座礁したマヒノ号はニュージーランドからの旅客船で、その歴史は興味深いものでした。1914年に建造され、初めての世界一周旅行船として就航しました。しかし、第一次世界大戦勃発により、ニュージーランド政府によって徴用され病院船として使用されました。

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1928年に船は老朽化のため売却され日本での解体を目指して航海していましたが、途中で悪天候に見舞われフレーザー島の東岸に座礁しました。以来、座礁船マヒノはフレーザー島の象徴となり錆びついた船体が幻想的な雰囲気を醸し出しています。

【 ELI CREEK】

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フレーザー島を流れるELI CREEKは白いシリカサンドの川底を流れる清澄な水が訪れる人々を魅了していました。そこは自然が作り出した透明な水路で、その水源は島の内陸部から湧き出ています。

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透明度が高くクリアな水が川岸をなめらかに流れ、その澄み切った水は足元で流される砂つぶをも見ることができるほどです。川をゆっくりと歩みながら、清冽な水に触れるとひんやりとしているのですが、大自然が贈る自然のスパに浸かっているような気分に浸りました。

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ELI CREEKはピクニックエリアも整備されており、清流に身を任せながら食事を楽しむこともできます。今回はこのエリアでディンゴに出会いました。人々のおこぼれを期待して集まってしまうらしく、ガイドさんが痩せ細ったディンゴを追い払っている姿に環境と観光のバランスの難しさを考えされられました。

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他にも昔木材を伐採し運び出していた場所を訪れたり、砂のハイウェイを移動したりと全てが非日常的な体験でした。

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【終わりに】

フレーザー島の冒険は素晴らしい思い出となりました。美しい自然、ディンゴとの出会い、歴史的なトレッキング、そしてリゾートでのくつろぎの時間。この島はまさに多様な魅力に満ちています。これからもフレーザー島の自然と歴史を守りながら、観光を楽しむ人々に感動と癒しを提供し続けてほしいと思いながら桟橋をあとにしました。

文・写真(タイトル下のトップ画像含む):Jack Fukushima (旅コーディネーター)

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