ケアンズでミンククジラと出会うために知っておくべき3つのこと

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By Alessia Castiglione

ケアンズ観光で特に希少な体験としておすすめするのがクジラを見に行くことです。特にドワーフミンククジラは神秘的でとらえどころのない生き物で、そのことについてはあまり知られていません。この記事では、ケアンズ&グレートバリアリーフ地域でのミンククジラとの出会い方や、そもそもなぜミンククジラが特別な存在なのかなど、これまでに判明していることを徹底的にご紹介します。

ミンククジラを間近で見てみたいと思っている方は、ミンククジラと一緒に泳ぐために必要なことを知っておいてください。

ミンククジラとはどんな生き物?

ドワーフミンククジラは、現存するヒゲクジラの中で2番目に小さいクジラ(ドワーフ=小人)です。ミンククジラは、その学名のBalaenoptera acutorostrataから想像できる通り、上あごの中にヒゲと呼ばれる長い櫛状のブラシ(Baleen 鯨鬚)がついていてオキアミなどの微細な餌を採食するクジラの仲間です。ミンククジラの平均寿命は割と長く、およそ50年と言われ、中には60年も生きる個体もあります。

ミンククジラの聴覚システムは、他の多くのMysticetes(分類学上)と同様、よくわかっていません。これまでのMRI研究では、ミンククジラは顎に脂肪を蓄えており、Odontocetes(歯のあるクジラ)のように音を受信するのに役立っているという証拠がある。

成体の体重は6,000kg、体長は8mにもなり、体長が最大2mに達する子クジラを人間同様10ヶ月間も妊娠出来るミンククジラの母親には改めて尊敬の念が尽きません。

ミンククジラは珊瑚海(コーラルリーフ:グレートバリアリーフの海域)の中でも北方の海が好きで、ケアンズ&グレートバリアリーフ地域がその確実に訪れる場所のひとつですが、毎年たった数週間しか訪れません。その後、クイーンズランド州の海から姿を消したミンククジラがどこへ行くのか、どこから来ているのか?科学者たちも未だにはっきりとは分かっていませんが、ミステリアスな彼らを確率高く見つけるには、ケアンズからアクセスできるグレートバリアリーフの海にて、毎年6月から7月が最適だと言うことだけが明らかになっています。

日帰りで行けるの?それとも船上泊?

この珍しいミンククジラを観察するのであれば、せっかくだから間近で見てみたいと思ってしまうのはクジラ好きの性ですよね?であれば、やはりスペシャリストが同行するダイビングクルーズ会社催行のツアーに参加するのがミンククジラを見るベストな選択肢のひとつなのは言うまでもありません。そしてそのほとんどがケアンズかポートダグラスの港から出発します。ツアーは、日帰りもしくはより長い期間をかけてミンククジラと一緒に泳ぐことができる「リバボード」と呼ばれる船上泊のクルーズのどちらかを選ぶことができます。

リバボードクルーズでは、グレートバリアリーフの海の上で昼夜過ごすことになるので、目覚めたときの景色も最高です。ダイブクルーズの後、船上以外でケアンズにて滞在するご予定があるなら、ぜひこちらの便利な宿泊ガイドを参考にして、ケアンズ&グレートバリアリーフ地域の最高の滞在先を確保してください。


ミンククジラ体験ツアー催行会社の中でも、マイク・ボール・ダイブ・エクスペディションズ(Mike Ball Dive Expeditions)、スピリット・オブ・フリーダム(Spirit of Freedom)、アイ・トゥ・アイ・マリン・エンカウンターズ(Eye-to-Eye Marine Encounters)、ダイバーズ・デン(Divers Den)の4社がリバボード(船上泊)クルーズを運営しており、より確率高くミンククジラと遭遇するチャンスを得たい方におすすめです。日帰りツアーのオペレーターには、ザ・シルバーシリーズ(The Silver Series)やポセイドン(Poseidon)などがあります。

一緒に海に入る時に気を付けたいこと:基本ルール

ミンククジラと一緒に泳ぐことは、とても爽快で心に響く体験だと言われています。恥ずかしがり屋で警戒心の強いミンククジラは、最初はなかなかその姿を現したり、近づいたりしてくれませんが、少し我慢してじっとしていると、だんだんと慣れてきて、通り過ぎるたびに近くを泳ぎにきてくれます。

その時はミンククジラの目をみつめてみることを忘れないで!きっと相手もじっとあなたを観察しているはず!言葉が通わなくとも、互いの目を見て対話することは、種族や言語の壁を越えて、他の生物を認め合う行為であり、きっと一生の思い出として心に残るものです。

ホエールウォッチングに出かけると、たいていボートの上にはクジラをいち早く特定する監視員(スポッター)がいます。特にこのミンククジラは海で一番速い生き物のひとつなので、視線を合わせたときにはすでにいなくなっていることがあります。もしミンククジラを写真に収める意欲がおありなら、ウェットスーツを着る事(冷たい水の中での長期戦に備えるため)は勿論、水中カメラを常に構えた状態で海にお入り頂き、スポッターの合図に神経を傾けてください。そうすれば、きっとこの希少なクジラの貴重な美しさを撮影することが出来るでしょう。

注意点としては、この貴重な生物との出会いは、動物への影響を最小限に抑えるためにコントロールされていること。(こちらから触れてはいけないなどのルールがあります。)ですが、ミンククジラは一度慣れれば、持ち前の好奇心旺盛さを発揮し、多くの場合、こちらがプカプカと浮かんでいるだけであなたにもカメラにも目線を合わせに来てくれますので、ご安心を🐋

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