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By Hannah Statham
1,691.4平方キロメートルのケアンズが世界自然遺産への跳躍台だとすると、正面にグレートバリアリーフ、後ろに湿潤熱帯地域の素晴らしい景色が広がっているその間の地点を宿泊場所とすれば、ちょうど良いですよね。
毎年200万人の観光客が訪れるケアンズには宿泊施設が十分にあるので、どこに泊まるか選ぶのに少し迷ってしまうかもしれません。
ここでは世界遺産など様々な観光、アクティビティに便利なケアンズのおすすめホテルをご紹介します。
Photo by @kate_duffy
遊び心はありつつ洗練されているというのは、生活する上で何にでも当てはまる素敵なことですよね。そして当然ながらホテルにも同じことが言えます。クリスタルブルック・コレクションのひとつ「ライリー」は、特に環境責任に関する点を細部にまでこだわった結果、まさに遊び心と洗練さが上手く組み合わさったホテルとなっています。
このホテルが2018年にオープンした時はかなりの評判だったのですが、その理由も一目瞭然。まず遊び心の核となるのが1,000平方メートル以上のラグーンプールと周りの人工ビーチ、そしてそこでのサービスです。
一方洗練さは、ホテルのタワー最上階にある、ケアンズで最も高いルーフトップバー&レストラン「ロッコ」です。ここの地中海料理のメニューは、同じくホテル内にあるレストラン「ペーパー・クレイン」同様、どれも美味しそうなのですが、真空調理をしたクリスタルブルック名物の牛の胸肉の、マスタードとキャラメリゼした玉ねぎにガーリックブレッド添えは特に秀逸です。ケアンズから3時間ほど内陸にある、グループ所有の5,000エーカーのクリスタルブルック農場で育てられたビーフを使うなど、ワンランク上の地産地消を実現しています。
さらにさらに、ホテルのルームキーカードは100%リサイクルの木材から出来ているほか、水のペットボトル、ストロー、使い捨ての袋や容器は一切使用しておらず、クリスタルブルック・グループは地元の自然保護団体「Citizens of the Great Barrier Reef」の創立メンバーとして現在も参加企業として名を連ねています。またOZハーベスト(捨てられてしまう食品を無料で配布するスーパーを展開しているオーストラリア国内の団体)とも活動をしていて、使われない食料を、地域でも特に必要としている人々に配布しています。このようにケアンズの高級ホテルとして、あらゆる手段を講じています。
プルマン・ケアンズ・インターナショナルがあることで、ケアンズはとても泊まり心地が良いという印象ですよね。この5ツ星ホテルの客室は、綺麗な内装のマンションのようで、ロマンチックなトロピカル・シティでの観光にはもってこいのお部屋です。
ナイトマーケット、観光スポット、ショッピング、レストラン街のいずれも徒歩圏内の立地。外に出たくない時でも、ホテル内にあるレストラン「ココス」では、地元産の刺身やフライドポテト付きのテーブルランド・ブラック・アンガス牛のステーキなどがいただけます。
Photo by @dilettaorlandi
ベイ・ビレッジ・トロピカル・リトリートではケアンズにいながらバリ料理が楽しめます。それは「ベイリーフ」レストランがインドネシア料理のお店であるからだけでなく、出される料理も、グリーン・パパイヤ添えの鴨の胸肉のカレーに、2度焼きした香ばしい鶏の丸焼きと本格的。
料理長のウパダナ氏は有名なバンブ・バリ・レストランで修業をした方で、メニューの中からどれを選んだら良いか難しいほど、どの料理もおいしいんです。
客室はワンルームから3ベッドルームまでと、いろいろなタイプがあり、いずれもタイル張りの床にトロピカルな内装、地元で製作された籐の家具が調っています。
また、毎日の客室清掃などの通常のサービス以外にも、自家用車の方が滞在中に日帰り旅行にも行けるよう、広い駐車場のスペースが用意されています。
Photo by @hiltoncairnsofficial
家族一同で旅行をするなら、マントラ・トリロジーなど、家族向けの素敵な宿泊施設が揃うケアンズがおすすめです。
エスプラネード通りの中ほどに建つ、3棟のタワーが特徴のマントラ・トリロジーは、ケアンズ・ラグーン・プール、リーフ・カジノ、ケアンズおすすめの食のスポットが徒歩圏内にあります。
全230室からあらゆるタイプの客室を選べて、大家族にもぴったりのお部屋がありますよ。各室には洗濯機、キッチンが備え付けられていて、家族連れで州北部を観光するのにも人気の宿泊施設です。
ほかにもBBQ施設やラグーンスタイルのプールなども充実しているので、子供たちが喜びそうな遊び場所が見つかるまでは、あえて外に出ることなくホテルの中でゆっくりと滞在できますよ。
もっと居心地の良い宿泊施設なら、ラグーンスタイルのプールに囲まれたウォーターズ・エッジ・アパートメントがあります。
便利さを追求して建てられたこのホテルは、全てここだけで済ませられるんです。1階の客室にはプールへの専用入口があるので、観光巡りをしない休日をプールサイドで過ごしたい人にはもってこいです。
キッチンや、ほかの全室にあるテレビ、フリーWi-Fi、メディアルームなどの設備が備わっているアパートメントタイプの客室は、終日観光で出かけてきた後、家族みんながそれぞれゆっくり過ごせるところもおすすめです。プールから出て、高層階の客室に戻れば、一面に広がるトリニティ湾の景色が楽しめますよ。
ケアンズ、アサ―トン高原地域をバックパッカーで旅するなら、お財布にやさしい、観光スポットからも徒歩圏内で、ケアンズ・セントラルの向いにあるケアンズ・セントラルYHAが良いですよ。共同寝室、ツイン、ダブル、ファミリータイプの59室ある、ケアンズでも最安値の宿泊施設のひとつです。
熱帯性気候のケアンズなので、YHAの客室は全てエアコン付きです。通常ホステルの場合、1泊あたりアボカド・トーストよりも安い程度のエアコン料金が追加で掛かるので、ここは珍しいですね。
また朝食には毎日無料のパンケーキがサービスされるので、無料のアクティビティなどの観光を楽しむための栄養補給になりますね。
Photo by @4boysandacaravan
ケアンズ・ココナッツ・リゾートで家族が楽しめる要素はさまざまです。鬱蒼と生い茂る熱帯の低草原地帯28エーカーに、キャラバン・パーク、ウォーターパーク、テーマパークがそれぞれ隣接しています。
キャンプ、ハウストレーラー、共同宿泊、スパ・ヴィラがあるので、家族連れがいろいろと楽しめるようになっています。
クイーンズランド州の中でも特におすすめのファミリー・ホリデー・パークのこのリゾートでは、ラグーンプール、ウォーターパーク、ジャイアント・ジャンピング・ピローの周りを子供たちが戯れられるほか、もう少し大きくなると、18ホールのミニゴルフやインタラクティブ・プレイ、野外シネマも楽しめます。
このアクティビティ満載のロケーション以外にも、車で15分も行けば街の中心地に行けますし、ケアンズ・グレートバリアリーフ地域にある子連れで遊べるスポットへのアクセスが便利なブルース・ハイウェイもすぐそばです。
Oaks Cairns Hotel
ケアンズで最も新しい、モダンなケアンズ・オークス・ホテル。海沿いの街の中心部に位置するので、エスプラネード通り沿いのレストラン・エリア、市街地、ケアンズ・コンベンション・センターへも数分です。
4階建てのこのホテルには76の広々とした客室があり、どれもリュクスで現代風の内装に豪華な家具が備え付けられているのですが、最上階にあるルーフトップのレストラン&バーの方に長居したくなるかもしれません。涼しい海風に吹かれながら、エスプラネード通りとその向こうに広がるサンゴ海の景色を一望しながら、地産の料理とトロピカル感あふれるカクテルに舌鼓を打つこと間違い無しです。何かイベントをするなら、このルーフトップ全体を貸切って使用することもできますよ。