Itinerary
By Jarrod Meakins
グレートバリアリーフでも特にすばらしい、バンダバーグの沖合にあるレディ・エリオット島は、海洋生物にとっても旅人にとっても安息の地とされる小さなサンゴの砂州です。客室からわずか数メートルのシュノーケリングスポット、2020年に持続可能性100%を目指すエコリゾートの取り組みなど、レディ・エリオット島での48時間をご覧ください。
ビーチに駆けつけたい気持ちはそのままに、まずはチェックインしましょう。海では荷物は邪魔ですから。さまざまなタイプの宿泊施設がありますがいずれも浜辺に近く、選択を間違うことはありません。
堅苦しいことは抜きにして、早速シュノーケリングに行きましょう。島の東側のラグーンは潮の干満の影響で水位が変わり、満潮時だけしかできませんが、西側は水深が深いのでいつでも訪れることができます。
イーグルレイ、マンタ、カメ、イルカ、ほかこの水域を頻繁に訪れる1,200種のうち何種類かの魚たちに出会えますよ。
アクティビティの案内版やダイビングセンターを訪れて、島にいる間に開催されるツアーと潮の満ち引きを調べて、シュノーケリングに最適な時間を確認しましょう。
リーフ・ウォークからバードウォッチング、グラスボトムボート、季節限定で夜開催されるカメの観察体験まで、誰もが楽しめるアクティビティがあります。
レディ・エリオット島の魅力は、碧い海だけではありません。島の南西部にあるピソニアの森はクロアジサシの繁殖地であるほか、この地域に頻繁に現れるウミワシのつがいも島の自慢です。
1860年代から1970年代にかけて大規模な採掘が行われた後、島を活性化するための植林プログラム(詳細は以下を参照)のおかげで、今ではグレートバリアリーフで2番目に多様な鳥類がこの島で確認されています。95種もの海鳥、陸鳥、海辺に棲む鳥が年間を通じて(特に9月から5月まで)訪れます。
日没時にやることはただ1つ。ビールグラスを片手に(ご心配なく。日没時のベストスポットではクーラーボックスを載せた車が巡回していますので、その場で購入できます)、水平線に沈む太陽を眺めましょう。
おはようございます。アドベンチャー2日目の始まりです。朝の散歩や夜明けのシュノーケリングは、シリアルを掻きこんでバスに飛び乗り会社に行くよりはるかに健康的です。
世界中どこにいても、おいしいコーヒーは至福のひと時。細かいところまで環境に配慮したグレートバリアリーフのリゾートで、再生利用可能な「キープカップ」でコーヒーをいただくことは、さらに意義深いものです。
レディ・エリオット島では、島全体で厳格な環境認定が制定されていることが分かります。この島では主に太陽光発電を利用し、持続可能性100%に向けて取り組みを続け、2020年初めまでの達成を目指しています。加えてこの島の再緑化プログラム(今日までにすでに4,000本以上の植林が行われました)とカーボンオフセットプログラム(バンダバーグのカメの繁殖地モン・レポスに隣接するバロリン自然保護区に原生林を植える活動) により、2019年にはクイーンズランド州ツーリズムアワードのエコツーリズム部門のスティーブ・アーウィン賞において金賞を受賞しました。
ダイバーにとって、この島はおそらく楽園でしょう。この忘れられない体験を逃さないよう、必ず事前予約をしてください。
ダイビングは初めてという方は、体験ダイビングに参加するか、島でオープンウォーター講習を受けてライセンスを取得できます(ただし、2日以上島に滞在する必要があります)。
レディ・エリオット島はマンタの生息地として知られていますが、それにはちゃんとした理由があるのです。冬の間、マンタは島の西側の海域で出産します。貴重な機会ですのでガイド付きのシュノーケルツアーに参加するか、自身でシュノーケリングをしたい方はマンタ・ボミー(マンタの一群が群がるポイント)に向かいましょう。
Photo by @magicpict
東側のラグーンにいるカメは、ポーズを取るのが大好き。写真を撮ってあげないと、ご機嫌斜めになりますよ。
ゆったり座ってリラックス。ほっと一息。
レディ・エリオット島での夢のような48時間を胸に、帰路に就きます。