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By Danielle Reckless
以下のイベントは新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、一部延期になっている場合がありますのでご注意ください。各イベント運営者やそのサイトで、最新情報をご確認ください。
足音で刻むリズムが大地を揺さぶる。ダンサーたちが5万年以上遡るそのストーリーを語っていくにつれ、足首から一抹の雲のように土埃が舞い上がる。
クイーンズランド州では、サンゴ礁が生まれる前から先住民族がストーリーを語り継いできました。
博物館の工芸品を見て、アボリジニやトレス海峡諸島の人々の文化的遺産に触れることもできます。地球最古の文明が生み出した色彩・服装・音の世界に飛び込むには、先住民族のイベントに参加するのがベストです。
2020年は、先住民族のイベントに参加して、心に残る「ウェルカム・トゥ・カントリー」を体験する年にしましょう。
クアンダモーカ・コーストからケアンズ、ケープ・ヨークを経てトレス海峡に至る各地には、それぞれに語るべきストーリーがあります。
開催日:2021年7月2~4日
場所:ローラ、ケープ・ヨーク、ケアンズ&グレートバリアリーフ地域
2年に1度開催されるローラ・ダンスフェスティバルでは、先住民族の歌や踊り、儀式を披露し、ケープ・ヨークのアボリジナル文化を称えて継承しています。世界最古の壁画に囲まれた聖地で開催されるこのフェスティバルでは、5万年前に遡ってこの地の精霊を感じていただけます。
ローラはケープ・ヨークの人々を結ぶ場となっています。このフェスティバルでは、ケープ・ヨークにある約20の異なるコミュニティが一堂に会し、ダンスを通じて文化や言語、大地とのつながりを祝います。
文化についてもっと知りたいですか? ケアンズからローラに向かうロードトリップの旅をスタートしましょう。
開催日:2020年8月13~23日
場所:ケアンズ、ケアンズ&グレートバリアリーフ地域
サンゴ礁から山々、そして熱帯雨林まで、バマ族の芸術にはクイーンズランド州の豊かな色彩が輝いています。
創設から11年目を迎えるケアンズ・インディジナス・アートフェアは、オーストラリアでも最高峰のアートフェアです。クイーンズランド州のアボリジニ文化とトレス海峡文化圏の人々を、服飾・パフォーミングアート・織物・絵画などあらゆるジャンルのアートを通じて再認識するイベントです。
オーストラリアの様々な組織や国際機関がコレクションを展示する場として利用しており、CIAFによる大規模な後援を得て、アーティストがその文化を世界に伝えられるようになりました。
文化を詳しく知りたいですか?ケアンズのアボリジナルアートギャラリーにぜひお越しください。CIAFの官能的な饗宴の後に味覚を満足させたいなら、ポートダグラスのFlames of the Forestでディナーとショーを予約してみてはいかがでしょうか。あるいは、ケアンズのOchre Restaurantのテーブルを予約し、ブッシュフードを活かしたグルメな食事を楽しむのもおすすめです。
開催日:2021年6月21~8月31日
場所:ミンジェリバ(ノースストラドブローク)、レッドランズ、ブリスベン
ブリスベン・シティからフェリーに乗ってすぐのところですが、ヌギ族、ヌヌクル族、ゴレンプル族には土地への愛着が根強く残っており、総称してクイーンズランド州南東部のクアンダモーカ族と呼ばれています。
彼らはクアンダモーカフェスティバルの期間中に行われる一連のイベントを通して、レッドランズとミンジェリバ(ノース・ストラドブローク島)周辺の土地とのつながり、彼らの生きた歴史・物語・芸術・文化を讃えています。
ゾクゾクするような「ウェルカム・トゥ・カントリー」を体験してみてください。 さらに理解を深めるなら、地元のアボリジナルのガイドと一緒にグーンピトレイルを巡り、伝統的な狩猟方法やダンウィッチ周辺のブッシュタッカー(アボリジニの食材)について学びましょう。ツアーには年間を通して参加でき、フェスティバルの期間中も開催しています。
フェスティバル期間中は、ホエールウォッチング、文化ツアー、クンジール(コロボリーの祭り)、美術展、音楽の演奏などが開催されます。エコボートツアー、ファイバーアートや織物のワークショップ、ブッシュタッカーの食事、専門家によるアートや文化の話などを楽しむチャンスです。さらに、国際的アーティストや先住民族のダンサーが繰り広げる新しいイベントやパフォーマンスもお楽しみいただけます。
文化についてもっと知りたいですか? Nyanda Cultural Toursでは、ヤゲラ族が神聖な場所として尊んできたナッジーウォータホールズを、ガイドが案内するツアーを催行しています。ホエールウォッチングのシーズンには、地元アボリジニガイドのYalingbila Toursの観光ツアーがおすすめです。
開催日:2020年9月17日~
場所:木曜島
2年に1度、トレス海峡諸島の各コミュニティが木曜島に集まり、それぞれの習慣や文化を披露するフェスティバルが開催されます。
クイーンズランド州北部の最北端に位置し、トレス海峡への玄関口でもあるこの小さな島(約3平方キロメートル、メインストリートは2つ、ホテルは数軒しかありません)では、カウラレグ族の成り立ちを学ぶ貴重な機会があります。
伝統的な歌、アート、ダンスを通じて、トレス海峡諸島の文化と伝統を披露するこのフェスティバルは、1987年から2年に1度開催されており、1992年に木曜島で初めてトレス海峡諸島の国旗が掲揚されました。
文化についてもっと知りたいですか?トレス海峡のアートと文化を知りましょう。
開催日:2020年9月24~27日
場所:グレゴリー、ケアンズ&グレートバリアリーフ地域
カントリー&ウエスタンと現存する世界最古の文化が融合し、カントリーミュージック、ダンス、ロデオが満喫できるフェスティバル。
昼間は全国先住民ロデオ選手権が最大の見どころとなり、夜は先住民族のパフォーマーやミュージシャンがステージに登場します。
先住民族が運営する Goodidja Productions社の主催により、湾岸地域南部のコミュニティにニュージーランド・カナダ・アメリカのアーティストたちが集うこのフェスティバルは、カバリジビ・ワンキジビ・スペクタキュラー(Kabarrijbi Wangkijbi Spectacular - The Coming Together of Nations)をメインに、文化の多様性を祝う祭典です。
文化についてもっと知りたいですか? ケアンズ発の文化体験旅のプランでバマウェイを辿ってはいかがでしょうか。また、ブリスベン付近を拠点にされる方には、5日間でブリスベンとゴールドコーストの先住民族文化を満喫する旅をご紹介します。
クイーンズランド州の先住民族のイベントに参加した後は、彼らの土地への理解をさらに深めてみませんか? 楽しい子供向けの体験など、アボリジナル文化をさらに親しむ方法をご紹介します。