EVENTS
By Shelley Winkel
ママの言うことがいつも正しいとは限りません。そしてウッドフォードに関しては、私のママは大間違いでした。
田舎町に住んでいた子ども時代、ウッドフォード・フォーク・フェスティバルが近くの丘にやってくると、家族揃ってせせら笑ったものでした。私たちにとっては、それは世間の変わり者やはみ出し者が極秘に集まる催し、サテンの靴を履いたおとぎ話好きの妖精やハープを手にしたニューエイジの変人だらけのうさん臭い場所だったのです。
ママはよく「あれはヒッピーが行く場所よ」と私に注意したものです。
こうして長年ウッドフォード民たちを恐れてきた私は、とうとう実際に行ってみる決心をしました。
ママ、あなたはいかに間違っていたことか。
ウッドフォード・フォーク・フェスティバルは間違いなくオーストラリアきっての素晴らしい音楽とエンターテインメントのイベントです。高品質のギルド店から食欲をそそる食べ物の屋台、ビニール袋をアート作品に変えてリサイクルする方法を教えてくれるブースまで、10を超える大型テントは春節の龍踊りのように躍動します。この体験は私の想像を超えるものでした。
ママは他にどんな間違った迷信を信じていたのでしょうか?
今年はポップロックからブルース、ワールドフォーク、レゲエまで、見逃せないラインナップが揃っています。
壮大なハート形フラワーアレンジメント、常に四方に目を光らせる巨大な神話上の人物、カラフルな生物など、目を引く作品の数々は数日かけて鑑賞したいもの。
Photo by @p_perez
大人のデイチケットは161豪ドル(2017年12月時点)で、12時間楽しめます。これは3時間のブルーノ・マーズのコンサートチケットと同じくらいの値段です。6日間有効のシーズンパスは540豪ドル未満とさらにお得。年末年始の憂うつを長期にわたって吹き飛ばせます。
大音量の音楽はまっぴら、という人もご心配なく。2,000を超えるパフォーマー、438のイベントが予定されており、キャバレーショー、アクロバットのワークショップ、人形劇、オーストラリアで人気の科学者カール・クルスツェルニキ博士も参加したことのある座談会なども楽しめます。
さらに、フェスティバル全体が「人と人とのつながり」というメッセージの下に運営されており、今年のテーマ「How We Wonder」は自分がこの広い世界の中でどんな位置にいるかを考えるチャンスを与えてくれます。
でも本当の魔法を感じられるのはフェスティバルの最初と最後。恒例の火のセレモニーによって何百人というパフォーマー、巨大操り人形、花火、炎が一体となる様子を目撃できます。このセレモニーは年を追うごとに豪華さを増しています。